株式会社NafiaS
English
AIR M1マスク
オンラインストア

株式会社NafiaS

AIR M1マスク
オンラインストア

なぜ室内が乾燥するとインフルエンザが広がりやすくなるのか?

2025.12.19

《宣伝》期間限定で「お友達紹介キャンペーン」を開催しています。紹介する方もされる方も、2000円OFFとなるお得なキャンペーンですので、この機会にぜひご紹介ください。詳細は以下のリンクをご覧ください。


インフルエンザ、まだまだ流行しています。ピークは過ぎたように見えますが、まだまだ多くの報告数があり、油断できない状況です。

厚生労働省の報道発表資料をもとにNafiasが作成

基本的な対策の1つとして「加湿」がよく挙げられますが、なぜ室内が乾燥しているとインフルエンザが広がりやすくなるのかまでを知っている方は、そこまで多くないのではないでしょうか。

そこで今回は、その理由をできるだけわかりやすくお伝えします。

ポイントは「防御力の低下」と「飛沫の浮遊」

結論から言うとポイントは2つです。
① 鼻・のどの守りが乾いて弱くなりやすい
② ウイルスが広がりやすい環境になりやすい

① 鼻・のどの守りが乾いて弱くなりやすい

インフルエンザウイルスの入口は、主に鼻やのど。この部分は本来、うるおった粘膜がクッションのように働いて、外から入ってくるものをブロックします。ところが乾燥すると、粘膜が乾きやすくなり、防御の調子が落ちやすい状態なってしまうそうです。

また、気道には、粘液で異物をキャッチして、細かな毛(線毛)が外へ運び出す「お掃除」の仕組みがあります。乾燥するとこの動きが鈍りやすく、侵入してきたものを外へ出しにくくなってしまいます。

② ウイルスが広がりやすい環境になりやすい

もうひとつは「環境側」の話です。湿度が低いと、せき・会話などで出た飛沫が乾いて小さくなり、空中に漂いやすい状態になりがちです。さらに研究でも、乾燥・低温の条件がインフルエンザの広がりやすさに関係することが示されています。

今日からできる対策

  • 室内の湿度は40〜60%を目安に(湿度計があると管理が楽です)
  • 水分補給(のどのうるおい維持に)
  • 加湿するなら、換気もセットで(結露・カビ対策にも)
  • 外出先では、できる範囲で 手洗い/マスク/十分な休息 も忘れずに

乾燥する季節は、対策も「1つ」ではなく、湿度+うるおい+換気のセットでやっていきましょう。

室内の乾燥は、「体の守り」と「環境」の両面から、インフルエンザが広がりやすい条件をつくります。加湿だけでなく、水分補給や休息など基本のケアも重ねて、乾燥しやすい季節を無理なく乗り切りましょう。

【参考文献】
1) Lowen AC, Mubareka S, Steel J, Palese P. Influenza Virus Transmission Is Dependent on Relative Humidity and Temperature. PLoS Pathog. 2007;3(10):e151. doi:10.1371/journal.ppat.0030151
2) Noti JD, Blachere FM, McMillen CM, et al. High Humidity Leads to Loss of Infectious Influenza Virus from Simulated Coughs. PLoS One. 2013;8(2):e57485. doi:10.1371/journal.pone.0057485
3) Shaman J, Kohn M. Absolute humidity modulates influenza survival, transmission, and seasonality. Proc Natl Acad Sci U S A. 2009;106(9):3243-3248. doi:10.1073/pnas.0806852106
4) Kudo E, Song E, Yockey LJ, et al. Low ambient humidity impairs barrier function and innate resistance against influenza infection. Proc Natl Acad Sci U S A. 2019;116(22):10905-10910. doi:10.1073/pnas.1902840116
5) Wolkoff P. Indoor air humidity revisited: Impact on acute symptoms, work productivity, and risk of influenza and COVID-19 infection. Int J Hyg Environ Health. 2024;256:114313. doi:10.1016/j.ijheh.2023.114313
6) Jones ER, Cedeño Laurent JG, Young AS, Coull BA, Spengler JD, Allen JG. Indoor humidity levels and associations with reported symptoms in office buildings. Indoor Air. 2022;32(1):e12961. doi:10.1111/ina.12961
7) Bustamante-Marin XM, Ostrowski LE. Cilia and Mucociliary Clearance. Cold Spring Harb Perspect Biol. 2017;9(4):a028241. doi:10.1101/cshperspect.a028241
8) Button B, Boucher RC. Role of mechanical stress in regulating airway surface hydration and mucus clearance rates. Respir Physiol Neurobiol. 2008;163(1-3):189-201. doi:10.1016/j.resp.2008.04.020

ページ上部へ