企業が従業員の花粉症対策をする理由。福利厚生として導入した事例、生産性向上など
2023.12.26花粉症のこと花粉症は個人の健康だけでなく、欠勤や労働生産性の低下を引き起こしており、年間の経済損失は約5.5兆円とも言われています。それを受け、従業員の花粉症対策を福利厚生として導入する企業が増えてきており、経済産業省も「重要な社会問題」と位置づけて対策を推進しています。いずれも企業の生産性向上を目指してての動きです。
また、昨今「健康経営」を実践する企業も多くなってきています。健康経営は、従業員の健康を経営課題と捉え、従業員の健康に投資することで会社の生産性向上を目指すものですが、花粉症も非常に大きな健康課題と言えます。
この記事は「花粉症対策も含めた従業員の健康づくり・生産性向上に投資しませんか?」「花粉症対策の基本かつ王道は高性能マスクです」と、ご提案する記事となっております。ぜひ最後までお読みください。
目次
高性能マスク「AIR M1」は「微粒子を99%カット」とブロック性能が高いため、花粉症対策におすすめです。
AIR M1は、日本唯一の繊維学部を持つ信州大学と共同開発した、ナノテク繊維素材「NafiaS®(ナフィアス)」をフィルターに使用。フィルターの重さは従来の1/100以下、厚みは1/200以下を実現しました。つけ心地が軽く、睡眠時間にマスクを着用してもストレスを感じにくいでしょう。極細繊維を使ったフィルターは呼吸がしやすいといったメリットもあります。
実際に使用した方の中で9割以上が、従来のマスクとの違いを実感しています。ぜひ「AIR M1」をお試しください。
花粉症による経済損失は約5.5兆円
▶1人あたり年間19万1783円の経済的損失
花粉症は、日本の経済に大きな影響を与えています。日本アレルギー学会顧問で福岡病院名誉院長の西間三馨さんの2018年の試算によれば、花粉症による欠勤や労働生産性の低下によって、「1人あたり年間12.74日の労働時間の損失」と、「1人あたり年間19万1783円の経済的損失」が発生していると試算されています。
さらに、
・就業者数が6,771万人(2023年)
・1人あたりの年間経済的損失が19万1783円(2018年)
・花粉症有病率が42.5%(2019年)
であることから、年間の経済的損失はおおよそ「5.5兆円」と推定されます。花粉症は個人の健康だけでなく、日本の経済にも大きな影響を及ぼしていると言え、その対策がますます重要となっています。
参考:鼻アレルギーの全国疫学調査2019 (1998年, 2008年との比較) : 速報―耳鼻咽喉科医およびその家族を対象として
▶100名の企業の場合、花粉症による年間の経済損失額は約815万円
従業員数100名の企業の場合、年間の経済的損失は「約815万円」と算出されます。(= 100名 × 19万1783円 × 0.425)
従業員の健康と言われると、つい長期的な目線で考えてしまいますが、毎年815万円もロスが生まれている事実を考えると、短期的にも改善すべきと考えるのが自然なのではないでしょうか?
▶72.4%が仕事効率が通常の6~7割以下に低下すると回答
2023年12月8日、ノバルティスファーマが花粉症に関する業務パフォーマンスへの影響度調査を実施しました。この調査から明らかになった事実は、花粉症が多くの労働者にとって大きな影響を及ぼしていることを示しています。
調査によれば、花粉症の症状に悩む労働者のうち、72.4%が仕事効率が通常の6~7割以下に低下すると回答しました。さらに、出勤時に花粉症の症状に悩まされると感じる人は81.1%にも上りました。
また、花粉症対策にお金をかけることに対する意識も調査の対象となりました。調査に参加した労働者の73.9%が、花粉症対策にかかる費用を嫌だと感じていることが明らかになりました。
この調査結果は、花粉症が労働者にとって重要な問題であり、企業や社会全体で対策が必要であることを示しています。
▶花粉症ドライバーによる死亡事故で有罪判決も
花粉症に悩む車のドライバーにとって、くしゃみや鼻水などの症状は事故を引き起こす可能性がある深刻な問題です。これはプライベートだけでなく、仕事で車を運転する際にも注意が必要です。実際、これらの症状が原因で死傷事故を起こし、有罪判決を受けるケースも存在します。
一例として、2017年4月に愛媛県今治市の国道で発生した事故を挙げると、50代の男性ドライバーが花粉症のくしゃみなどの症状により、対向車線にはみ出し、軽乗用車と正面衝突し、3人を死傷させました。松山地裁今治支部は男性に自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で有罪判決を言い渡し、執行猶予付きの判決を下しました。
企業が従業員に車の運転を含む業務を依頼する場合は、花粉症の有病者であるかの確認が重要です。道路交通法第66条では、「過労、病気、薬物の影響その他の理由により正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない」と規定されており、花粉症やアレルギーによる症状が出ている場合はもちろん、薬の副作用等によって正常な運転ができない状態での運転は法律で禁止されています
花粉症対策は単なる健康問題だけでなく、安全な運転環境を維持するためにも重要な要素であることを肝に銘じ、企業と個人の双方が対策を徹底し、交通事故のリスクを最小限に抑えることが求められます。
政府が企業の花粉症対策を促進開始
▶政府の動き
政府は、「花粉症を重要な社会問題」と位置づけ、その対策を推進するための一連の取り組みを展開しています。2023年4月3日、参議院決算委員会において、当時の岸田首相は花粉症について以下のように答弁しました。「花粉症は社会問題。政府でも関係閣僚会議を開催して結果を出したい」と述べ、花粉症対策に向けた具体的な取り組みを表明しました。
▶経済産業省の動き
経済産業省は、企業の生産性向上を促進するため、花粉症対策に積極的に取り組んでいます。以下に、経済産業省が展開する花粉症対策に関する主要な取り組みを紹介します。
① エビデンスに基づく花粉症対策グッズの見える化と認知向上
② 企業に対する治療費補助などの花粉症対策促進
③ 「健康経営優良法人認定制度」における花粉症対策の追加(2023年8月追加済)
経済産業省のこれらの取り組みにより、花粉症対策が企業の生産性向上と健康経営に寄与する環境が整備され、社会全体の健康と経済的な発展に貢献しようとしています。
福利厚生として「花粉症手当」や「物品支給」を行っている企業事例
福利厚生として花粉症対策を行っており、生産性が向上したと明確に発表している企業事例をご紹介します。
▶株式会社ラフール(東京都・IT)
【導入経緯】
株式会社ラフールは、従業員の花粉症による業務効率の低下を防ぐため、花粉症手当の導入を決定しました。
【内容】
・高級マスク、高級ティッシュ、目薬などの現物支給
・診察費、処方箋代を全額支給(上限5,000円まで)
【効果】
・残業時間が10%削減され、業務効率が向上しました。
・営業の受注数が1.3倍に増加し、業績にポジティブな影響を与えました。
・他の福利厚生の利用率も上昇したことが確認されました。
【その他】
株式会社ラフールの花粉症手当は、マイナスの状況をゼロに近づける福利厚生制度として導入されたため、非有病者からの不公平感が出なかったとされています。
▶北王流通株式会社(東京都・物流倉庫)
【導入経緯】
北王物流は、花粉症の季節において、ドライバーの中には適切な睡眠を取得できない状況が多いことに着目し、花粉症対策を導入することを決定しました。
【内容】
従業員にアンケートを実施し、その結果、ドライバーの50%が花粉症有病者であることが判明。花粉症対象者には、症状や個人の体調に応じて、目薬、点鼻スプレー、マスク、錠剤などが支給されました。
【効果】
同じ期間の作業生産性(運行効率)が2.5%向上し、業務の効率性が向上しました。
【導入担当者の声(要約)】
花粉症はいつ発症するかわからない特性があり、初期症状ではドライバー自身がその深刻さを感じないことが実態である。また、薬の使用に伴う副作用や、それが安全面に影響を及ぼすことにも注意が必要であり、従業員の健康状況を把握することで、安全で健康な職場環境の構築に期待している。
【ドライバーの声(要約)】
花粉症の季節における配送業務は大変であり、通院や薬の受け取りに時間を割かなければならないため、仕事との両立が難しい。一方で、会社が花粉症手当制度を導入したことで、その負担が軽減され、従業員にとって非常に有難かった。
花粉症対策の基本かつ王道はマスク。生産性向上をサポートします。
花粉症は個人の健康の問題だけでなく、欠勤や労働生産性の低下を引き起こしています。私たち株式会社ナフィアスは「花粉症対策は、企業として今すぐに取り組める生産性向上の施策」であると考えています。その中でも、マスクは基本かつ王道の花粉症対策と言えるでしょう。
株式会社ナフィアスが研究開発を行った高性能マスク「AIR M1」は「微粒子を99%カット」とブロック性能が高いため、花粉症対策におすすめです。その他のAIR M1の特徴は以下の通りです。
- 唯一の繊維学部を持つ信州大学と共同開発した、繊維素材「NafiaS®」を使用
- フィルターの重さは従来の1/100以下、厚みは1/200以下
- つけ心地が軽く、睡眠時間にマスクを着用してもストレスを感じにくい
- 極細繊維を使ったフィルターは呼吸がしやすい
- 文部科学大臣賞を受賞した技術を採用
「高性能ナノファイバーマスクの研究開発及び実用化」による功績が認められ、令和4年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)を受賞しました。
実際に使用した方の中で9割以上が、従来のマスクとの違いを実感しています。ぜひ「AIR M1」をお試しください。