株式会社NafiaS
English
AIR M1マスク
オンラインストア

株式会社NafiaS

AIR M1マスク
オンラインストア

【海外展示会 転戦期①】展示会へのお誘いは突然に。

2025.07.30

2024年11月から2025年2月にかけて、海外展示会出張に行ってきました!今日から何回かに分けて、海外展示会レポートをお届けします。

訪れたのは、ドイツ・デュッセルドルフ、UAE・ドバイ、アメリカ・アナハイム、そしてインド・ニューデリーの4都市です。ナフィアスにとって、これが初めての海外展示会出展。そして私自身も、海外旅行の経験は少しあるものの、展示会に参加するのは日本国内でも初めてでした。

プライベート旅行の場合、あまり計画せずに行き当たりばったり旅を楽しんでしまうのですが、今回はそうはいきません。

「自社ブースに本当に人が来てくれるんだろうか?」
「通訳はいるけど、英語でちゃんと受け答えできるかな…」
「製品の質問をされたとき、うまく答えられなかったらどうしよう」

そんな不安が、出発前からずっと頭の中でぐるぐる。。

それでも、実際に現地に立ってみると、良いことも、うまくいかなかったことも、予想していたことも、していなかったことも、全部ひっくるめて得がたい経験になりました。

このメルマガでは、そんな海外展示会出展の体験を、時系列で少しずつ振り返りながらお届けしていきます。まずは、なぜ私たちが海外展示会に参加することになったのか、そのキッカケからお話しします。

海外展示会への参加のキッカケは?

「いつかは海外でもナフィアスの商品を届けたい」
そんな思いは、実はずっと前から頭の片隅にありました。(実際、社内の壁にも書いてあったりします)

とはいえ、海外への展開には、言葉や文化の違い以上に、時間とお金の投資が必要。現実問題として、ベンチャー企業にとってそれは小さくないハードルで、なかなか具体的な一歩を踏み出せずにいました。

それでも、「私たちのマスクは本当に良いものだ」という自信はずっとありました。息がしやすくて、長時間つけていても疲れにくい。実際に使ってくださっている方からの声を聞けば聞くほど、この快適さは、国境を越えてもきっと伝わるはずだと感じていました。

そんな中で出会ったのが、信州メディカル産業振興会の「海外展示会出展支援事業」でした。信州大学発のベンチャー企業を対象に、展示費用や渡航費の一部を支援してくれる制度です。ありがたいことに採択され、ようやく“最初の一歩”を踏み出すことができました。

決まった時、最初の展示会まで残り2ヶ月くらいしかなく、ここから大急ぎで準備です!!

どの商品を持っていく??

いよいよ海外展示会への出展が決まり、最初に考えたのが「何を展示するか」でした。
メルマガ読者の皆さんが使ってくださっている「AIR M1」のような、日常使いのマスクは、日本では広く受け入れられていますが、海外ではまだそこまで一般的ではありません。

もちろん、コロナ禍の最中には世界中でマスクを着ける光景が当たり前になりましたが、平時においては、マスクを日常的に使う文化が根付いている国は意外と少ないのが現実です。

そこで今回は、医療従事者向けの感染対策マスク「NafiaS-N95」をメインで展示することにしました。

このN95マスクは、アメリカのNIOSH(国立労働安全衛生研究所)による認証を取得している製品で、感染リスクの高い現場でも安心して使えるスペックを持っています。

ナフィアスが開発したナノファイバーフィルター(AIR M1にも採用されている)を使用しており、高いブロック性能と、息のしやすさ・蒸れにくさを両立しています。

N95レベルのマスクは、きっと世界の医療現場で必要とされている。まずはそこからアプローチするのが現実的だと考えました。

メインで展示したのはこのN95マスクでしたが、一般向けのアエルマスクパイロンPL Proマスクも持参しました。様々な来場者の関心を想定して、用途や機能の違いを説明できるように準備をしていきました。

ナフィアスが製造販売をしているアエルマスク。AIR M1と同じフィルターを使っていますが、形状と耳紐が異なります。

シオノギヘルスケア社製の「パイロンPL Proマスク」は、ナフィアスのナノファイバーフィルターが採用されており、医療従事者の理想を追求したこだわりの高機能マスクです。

展示の目的は、単に商品を紹介することだけではありません。
この3つを大きな目的に、展示会に臨むことにしました。

・国や地域によって異なる市場ニーズを肌で感じること
・現地の医療従事者に実際に触れてもらい、リアルな声を聞くこと
・将来的な展開に向けて、販売代理店とのコンタクトを得ること

国内での事前準備

次に取り組んだのが展示ブースの準備です。といっても、私たちが展示できるスペースは決して広くありません。限られた空間の中で、どんなふうに製品を見せれば、興味を持ってもらえるのか。

まずは、一目で「これはマスクのブースだな」と分かってもらえるように、頭部マネキンにマスクを着用させて展示することにしました。視覚的にわかりやすく、遠目からでも興味を持ってもらいやすいように。

ただ、このマネキンの運搬には、思わぬ緊張が…。スーツケースに頭部のマネキンを詰めるというのは、刑事ドラマやミステリーが好きな私としては、少々ドキドキするシチュエーションでした。

「これ、空港のセキュリティで止められたら、説明どうしよう…」

もちろん理屈では大丈夫とわかっているけれど、実際にパッキングするときは妙な緊張感がありました。

加えて、来場者の方々にナフィアスのナノファイバーフィルターの特徴を視覚的に伝えるスタンドも用意しました。同じブロック性能でも、一般的なフィルターの1/200の薄さを実現できるという特長を、実際に見て、驚いてもらえるような展示を心がけました。

また、信州メディカル産業振興会から「海外展示会は、日本と違って “事前のアポ取りが重要” 」とアドバイスをもらっていたので、少しでもチャンスを増やすべく、関連がありそうな出展企業を片っ端からリストアップ。英語でメールを書き、一社ずつ送信していきました。

……が、全滅。返信ゼロ。
返信は1件もありませんでした。

「これはもう現地で勝負するしかない」と腹を括った瞬間でもあります。


そしていよいよ、2024年11月、出展1都市目となるドイツ・デュッセルドルフへ。果たして、現地の反応はどうだったのか?どんな声が寄せられたのか?

続きは、次回のブログで詳しくお届けします。どうぞお楽しみに!

ページ上部へ